セルフマッサージを続けているとシワが増えたという人もいますが、皮膚はそこまでやわなものではないのです。少々方向を間違ったフェイシャルマッサージをおこなったぐらいでシワが増えるまでのことにはならないですが、折れジワがつくくらい強い刺激を与え続けたり、無理な力で皮膚を思いっきり伸ばし続けるとそのようなことも考えられます。一般的にはフェイシャルマッサージが原因でというよりも、乾燥や老化などの別の原因で増えたものと考えられているのです。いずれにしても、同じところを何度も強くこすったり、痛いほどのフェイシャルマッサージを自分で続けることはよくないですし、シワがどうこうというよりも、摩擦力で肌が傷んで詳細な炎症を起こし、シミの原因となったり、毛細血管がきれてしまうこともあります。
そのためフェイシャルマッサージを行うときには負担をかけないように専用のクリームやオイルを使用したり、顔の場合は指を滑らせるよりもツボ押しなどが安全です。時間のある時にゆったりとおこなう、心地の良い正しいフェイシャルマッサージは血行を改善してその快適さからベータエンドロフィンやセロトニンなどの脳内ホルモンが放出されるので、美肌のもとにもなるといえます。これらのホルモンは多幸感や至福感をもたらしたり、満足感や充足感をあたえる作用があり、ベータエンドルフィンに関してはモルヒネの6.5倍の鎮静作用があるのです。正しい方法で行えば、こうした相乗効果を得ることもできますし、完全に自分はリラックスしたいということであれば、プロによるお手入れも至福のひと時となります。